その屈折力は約20D程度で眼屈折力の約1/3程ですが、近見時に調節をすると曲率半径が増し、最大調節時には約30D以上の屈折力となります。
形状としましては、大きさが約9mm、中心部厚さが約4~5mm程度です。
曲率半径は調節に伴い大きく変化しますが、無調節時に前面が10~11mm、後面が6~7mmであり、最大調節時には前面が5~6mm、後面が5mm程度に変化します。
調節時に後面の位置はそれほど変化しませんが、前面は角膜側へ大きく膨らみ、約3mm程度の前房深度は約2.7mm程度に浅くなります。
水晶体の屈折率は大変特徴的であり、水晶体における屈折率は一様ではなく、中心部が約1.40で、表層部では約1.38程度で約0.02~0.03程の屈折率差があります。
水晶体は、眼の光学系の中で、角膜と共にもっとも重要とされています。