近視について
詳しく見てみましょう

近視の流行

近視は気をつけるべき目の健康問題として、ますます一般化しています。
近視は、将来の目の健康に影響を与える可能性があります。世界中で近視は流行し、様々な対応が取られています。近視の原因は何か?なぜ近視は進むのか?
遺伝的な要因もありますが、科学的観点では、重要な要素として視覚的要求の変化、屋外活動時間の減少が近視の流行と紐づけられています。

  • 2050年までに、約50億人もの人々が近視の影響を受けるでしょう。
  • 1971年から近視の発症率は66%増加しています。
  • 近視は全世界の失明原因第2位です。

オルソケラトロジーとは

目の構造

目をカメラに例えると、角膜がカメラのレンズ、水晶体がオートフォーカス機能(虹彩が絞りの役割)をもち、網膜の黄斑部がフィルムの役割をしています。

角膜を通過した光は水晶体で調節され、網膜の黄斑部に焦点が合うことで、光の情報が視神経を介して脳へ伝達されることで物が見えます。

      

眼の中に入った光を調節せずに光の焦点が網膜の黄斑部に合う状態を「正視」といいます。

      

※下図参照

      
      

「近視」は、角膜や水晶体の屈折力が強過ぎたり、眼軸(目の奥行)が長過ぎることで、「正視」よりも光の焦点が網膜より手前(角膜側)に合っている状態です。

      

よって、「近視」の目の場合、近視度数によって距離が違いますが裸眼で近くを見ると焦点が網膜上に合うため、近方が見やすいというわけです。

※下図参照

近視の影響を
受けているのは?

近視は世界中で目の健康問題として注目されています。
歳を取るにつれて、近視は深刻な眼疾患のリスクを高めます。実際に、世界中で失明の原因が増えると予想されています。
近視の症例数とリスクは増加し続けています。子どもの成長過程で、近視に限らず目に何らかの疾患などがあると、弱視などの視力不良になる可能性があるとされています。特に、目に関しては「視覚の感受性期」に視覚に刺激を与えることが重要だと言われています。「視覚の感受性期」は下記の図をご参照ください。

    
  • グラフ
      
  • 世界のいくつかの地域では、
    10代後半の80~90%が近視です。

  • 近視有病率は
    ここ30年で約2倍です。

  • 近視の進行具合によって、
    歳を重ねるにつれて深刻な
    眼疾患のリスクが高まります。

  • 近年、子どもたちは若い年齢で
    近視が進行しており、より度数が強く
    レンズの厚いメガネをかけています。

  • 2050年までに、約50億人が
    近視になると予想されています。

近視の些細な兆候を
見つけましょう

下記の近視チェックリストで、現在のリスクを評価しましょう。

もし1つ以上に当てはまるなら、オルソケラトロジーでの近視治療が適しているかもしれません。

  • ご家族のうち一人でも近視矯正をしている。
  • 子どもが10歳前から(大人の方はご自身が子どもの時に)メガネをかけている。
  • 直近2年間にメガネやコンタクトレンズの度数が変わった。
  • 屋外で活動する時にメガネやコンタクトレンズがわずらわしい。近視を治療せず放置していた場合、目の健康などに影響を与えるでしょう。

オルソケラトロジーは
患者様の見え方の改善に
役立ちます

もし子どもが既に近視であり、日常的に見えづらさを感じ、メガネをかけているなら生活の中でメガネをかけることを不便に感じる機会があると思います。子どもの近視は、大きな懸念材料になります。外で遊ぶ、スポーツに励む、学校で黒板の字を見る、車や電車の中から外の景色を見るなど、遠くを見る機会はたくさんあります。裸眼であれば、メガネやコンタクトレンズの存在を気にせずアクティブに活動できます。